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岡本太郎 -41「イメージスケッチ」 [TARO]

DSCF2998.jpg
「万国博に賭けたもの」五つの塔 イメージ

...

岡本太郎記念館 開館10周年記念展
http://www.taro-okamoto.or.jp/exhibition.html

「太陽の塔は根源から噴きあげて未来に向かう生命力の象徴である」 岡本太郎

DSCF2994.jpgDSCF2975.jpg

太陽の塔 イメージスケッチ  1967.7.17  

岡本太郎は大坂万国博覧会テーマ館、プロデューサー就任記者会見後の1967年
7月8日から二ヶ月間、中南米へ取材旅行に出発しています

中南米旅行中も、太郎はテーマ館造形イメージを繰り返し描いています

スケッチの変遷をたどると、太陽の塔のイメージはこの中南米の旅行中に出来
上がっている事が判ります(展示説明より)

DSCF3003.jpgDSCF2946_1.jpg

太郎はテーマ館のプロデューサーを依頼された当時、万国博の中心であるシンボル
ゾーンに五大陸を象徴する五つの塔を作る構想を抱いていました

この構想は次第に三つの塔で構成するテーマ館として形を変えて行きます

最初のイメージスケッチには、丹下健三が設計したシンボルゾーンの中に大屋根を
突き抜ける巨大な五つの塔が描かれています(展示説明より)


参考サイト
シブヤ経済新聞 岡本太郎「太陽の塔」のスケッチ初公開
http://www.shibukei.com/headline/5189/
http://www.shibukei.com/headline/photo/5189/

産経ニュース 岡本太郎「太陽の塔」のスケッチ見つかる
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/080422/art0804222007005-n1.htm

DSCF3026_2.jpg 
来館した子供が描いたスケッチ、太陽の顔は永遠である


コメント(15) 
共通テーマ:アート

コメント 15

nan

2枚目の「1967.7.17」と記されたイメージスケッチに惹かれます。
もしかしたら、太陽の塔と対になるもう一つの「塔」が建っていたのかも知れないと思うと、作者の想像力の途轍もなさに改めて驚かされます。
ところで、ワタシが知らないだけかもしれませんが、遺されている著書や言動からは、依頼された仕事、特にパブリックアート的な作品の結果に対する恨み辛みを聞いたことがないのが印象的です。
よく、あそこはこうしたかった、周りの理解不足で思いを遂げられなかった、等々、出来上がったものが本意ではなかったという意のコメントをする作家がいます。
しかし、「作品」が公共の場所に置かれたり、そのために供されることを考えると、全てが作家の思い通りになることは希だといっていいでしょう。
その中で如何に作家が周りと話し合い、通すところは通し、曲げるところは曲げてという作業を、互いが納得するまで繰り返す。
これがプロの仕事なのだと思っています。
自分の思い通りにならなかったと恨み辛み呟く輩は、その一番重要な「仕事」をしていないのではないか、最近そのように思うことが多くなってきました。
分野が違うとはいえ、自分もそういった仕事が出来ているか、それを自問して赤面しているということなんですけどね(^_^;)。
by nan (2008-06-19 03:09) 

ナツパパ

わたし、岡本太郎氏は、突然変異的存在なのかな、と思っていました。
でも、違うんですね。
我が国古来からの美術を土台にして、その上に立っていたのですねえ。
gopさんの記事を通じて教えられたことです。
by ナツパパ (2008-06-19 08:43) 

gop

> nanさん
こんな記事にコメントありがとうございます。

> 太陽の塔と対になるもう一つの「塔」が建っていたのかも知れない
> と思うと、作者の想像力の途轍もなさに改めて驚かされます。
基本形は最初のスケッチから大きく変わってはいませんね。
もし塔が五本立っていたら、さぞかし壮観ではあったでしょうけど。

> よく、あそこはこうしたかった、周りの理解不足で思いを遂げられ
> なかった、等々、出来上がったものが本意ではなかったという意の
> コメントをする作家がいます。
氏の場合それだけ己の作品に責任を持たれていたって事でしょうか。
逆に作品を批判する美術評論家達に意見していた様ですから(^^

> 如何に作家が周りと話し合い、通すところは通し、曲げるところは
> 曲げてという作業を、互いが納得するまで繰り返す。
> これがプロの仕事なのだと思っています。
丹下建築に穴を空けろなんて、当時誰も言えなかったでしょうね。
丹下氏始め、反対した建築家連中と大激論の末納得させたのだとか。

> 自分の思い通りにならなかったと恨み辛み呟く輩は、その一番重要な
> 「仕事」をしていないのではないか、最近そのように思うことが多く
> なってきました。
前向きな議論無くして心あるモノ創り成らず、ですかね。

> 分野が違うとはいえ、自分もそういった仕事が出来ているか、
> それを自問して赤面しているということなんですけどね(^_^;)。
付和雷同..確かに人間ついつい楽な方へと思考が向きがちで(自戒)

ところでnanさんは大阪万博をご覧になった世代なのでしょうか?
2010年(万博40周年)太陽の塔内部を再現公開する計画もある様です。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news000162.html
by gop (2008-06-19 19:56) 

gop

> ナツパパさん
> わたし、岡本太郎氏は、突然変異的存在なのかな、と思っていました。
> でも、違うんですね。
あの母親にしてこの子有り、とは思いますけど(^^
http://uraaozora.jpn.org/okamoto.html
http://www.ainoue.com/ai/61-70/66kanoko.html

> 我が国古来からの美術を土台にして、その上に立っていたのですねえ。
民俗学研究では日本全国廻られ写真を撮られてますからね。
それらを見ても母性の強い方だったと思いますよ。
by gop (2008-06-19 19:56) 

sugimecha

so-netブログは写真の拡大とかできないんですか?いつもやや不満。(^^;

太陽の搭のお腹の顔は子供の頃に真似て描いてましたねえ。
デコッパチ(笑)なところがとくに好感持てました。
自分もデコッパチなんで。(笑)
by sugimecha (2008-06-19 20:20) 

akira isida

お祭り広場の手前に映っているのは「理光ドリーム館」ですね。いろいろ懐かしい話を先輩から聞かされました。

中のイラストは久里洋二さんが手がけました。70代のポップカルチャーを担った一人です。死語だと「サイケ」ってやつです(笑)。


by akira isida (2008-06-19 21:58) 

gop

> sugimechaさん
> so-netブログは写真の拡大とかできないんですか?いつもやや不満。
なかなかβ版から脱しませんねぇ>so-net
最初画像容量50Mだった頃を思えばマシですが。

> 太陽の搭のお腹の顔は子供の頃に真似て描いてましたねえ。
> デコッパチ(笑)なところがとくに好感持てました。
> 自分もデコッパチなんで。(笑)
デコッ八と言えば「もーれつ岡本太郎」じゃない「もーれつア太郎」(^^
http://jp.youtube.com/watch?v=rpAJVMB1lwo&feature=related
声はサザエさんの加藤みどりさんだったんですねぇ、へぇ〜。
by gop (2008-06-19 22:43) 

gop

> isidaさん
> お祭り広場の手前に映っているのは「理光ドリーム館」ですね。
> いろいろ懐かしい話を先輩から聞かされました。
流石、「理光=光を通じて理(ことわり)を表す」でしたっけ?
リコー三愛精神「人を愛し 国を愛し 務めを愛す」これは覚えてます(^^

> 中のイラストは久里洋二さんが手がけました。
> 70代のポップカルチャーを担った一人です。
このパンフレットのイラストも久里洋二さんの様ですね。
http://ipatinga.hp.infoseek.co.jp/expo70/expo70_riko.html

> 死語だと「サイケ」ってやつです(笑)。
サイケと言えば「イエイエ」ですかね。イラストは川村みづえさん。
http://jp.youtube.com/watch?v=HOkJfCYWP3g
http://www.tis-home.com/cgi-bin/artist.cgi?id=38
ああ懐かしい(笑)
by gop (2008-06-19 22:44) 

akira isida

>>サイケと言えば「イエイエ」ですかね。
 ワンサカ娘の作曲は小林亜星さん。

 サイケといえば、忘れてはいけない横尾忠則さん。この人の作品も大阪万博には沢山あったのですね。

 やはり、さまざまな才能が集まって凝縮した博覧会だったのですね。
by akira isida (2008-06-20 18:52) 

gop

> isidaさん
横尾忠則さんは「せんい館」をプロデュースされてましたね。
http://masudahp.hp.infoseek.co.jp/Expo70/p-seni01.html

> まざまな才能が集まって凝縮した博覧会だったのですね。
太陽の塔他、印象的に残ったのはこれでしょうか。
http://987.blog.so-net.ne.jp/2005-05-11
ケン奥山さんは当時これを見てカーデザイナーを志したそうですが。
私はそこまで考えませんでした、偉人と凡人の違いでしょうか(笑)
by gop (2008-06-21 08:37) 

パンジャ

まぼろしの大作と言われた「明日の神話」が東京都現代美術館で公開中ですね。
http://www.enjoytokyo.jp/OD004Detail.html?EVENT_ID=68782

明日で終了。
明日は特別公開日として特別展を含めた入館料が無料だそうです。
混むだろうなぁ。でも今日は行けないし……。ううむ。
by パンジャ (2008-06-21 11:30) 

jamayan

そう多くはないですが、京都なんかの行き帰りにはやっぱり存在が気になりますね!
子供らが小さい頃に一度真下に行って、両手広げて撮った写真がありました。^^
そういや私も過去一度、太陽の塔ネタ書いてました、、、。
全く意味が違いますけど。(大汗)
http://k-sketch.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_8940.html
by jamayan (2008-06-21 17:21) 

gop

> パンジャさん
明後日お誕生日なんですね(^^ お目出度うございます。

> 「明日の神話」が東京都現代美術館で公開中ですね。
二年前、汐留の日テレで見ましたよ。
http://987.blog.so-net.ne.jp/2006-08-26-2
太陽の塔と並行して作られたそうで。

> 明日は特別公開日として特別展を含めた入館料が無料だそうです。
> 混むだろうなぁ。でも今日は行けないし……。ううむ。
現代美術館って結構不便なんですよね、渋谷でゆっくり見ましょう(^^
http://www.shibukei.com/headline/5098/
by gop (2008-06-21 22:02) 

gop

> jamayanさん
> 京都なんかの行き帰りにはやっぱり存在が気になりますね!
ついつい吹田インター付近では、よそ見しちゃいますよね(^^

> 子供らが小さい頃に一度真下に行って、
> 両手広げて撮った写真がありました。
私もあります(^^

> そういや私も過去一度、太陽の塔ネタ書いてました、、、。
当初のモデルでは一番上の黄金の顔を鍋ブタで代用していた様ですよ(^^
そうそう、こんなお店が大阪に出来ました。
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091208480383.html

by gop (2008-06-21 22:03) 

gop

> トロツキー・タナカさん
こちらでお返事させて頂きますね(^^

> ヘッドライトが700系新幹線みたいですね。
なるほど、確かに(笑)

> 全体的な形状はUFOみたいで 
> 走るより空飛ぶ方がふさわしい形状かもしれません。
こちらの写真の方が、よりそれらしいかも。
http://987.blog.so-net.ne.jp/2005-09-18
38年前にこれですから、色々な意味で衝撃を受けた大阪万博でした。
by gop (2008-06-21 22:03) 

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