- 建築
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大嘗宮は大嘗祭の儀が執り行われる大小約四十棟の建屋から構成される施設。歴史上さまざまな規模・形態で推移してきたが、近代以降は明治大嘗宮を経て、大正・昭和に定型化され、平成度は昭和大礼の際の大嘗宮に準じて設営された。
令和の大嘗宮では、基本的には前回の平成度に準拠しつつ、一部施設の規模変更や儀式の本義に影響の無い範囲で屋根材や構造材などを見直し、建設コストを抑えながら設営する方針が宮内庁から示された。
工事概要はいずれも平屋で、最高高さ約9メートル、総延べ床面積は約2600平方メートルを見込む。施設のうち大嘗祭の祭場となる「悠紀殿(ゆきでん)」「主基殿(すきでん)」など約三十棟の殿舎は木造建築となる。悠紀殿と主基殿および廻立殿は、皮付きの丸太をそのままを使用する「黒木造り」と呼ばれる古代工法そのままの簡素な造りとなり、柱は唐松の黒木、悠紀殿と主基殿の2棟は屋根上に千木(ちぎ)と勝男木(かつおぎ)を備える。黒木造り建物の延べ床面積は合計で約1280平方メートル。
大嘗宮の造営に当たり、六十年に1度の解体改修を行った「出雲大社平成の大遷宮」を納めた熟練の工事長を責任者に据え、神社仏閣の経験者を集めた全社横断のプロジェクトチームを結成。さらに全国の名だたる宮大工の棟梁を訪ね、北陸、関東、東北地方で宮大工を確保。工事が最盛期を迎える8月下旬からは120人に上る宮大工が腕を競った。
殿舎を形どる木材の使用量は約550立方メートル(黒木造り用皮付き丸太は110立方メートル)主な木材は長野県産の唐松皮付丸太、静岡県産の杉皮付丸太、北海道産のヤチダモ皮付丸太で、その他にも奈良県、京都府などからも木材を調達し、宮大工の工場で加工を施し現場に搬入した。
令和の大嘗宮では、基本的には前回の平成度に準拠しつつ、一部施設の規模変更や儀式の本義に影響の無い範囲で屋根材や構造材などを見直し、建設コストを抑えながら設営する方針が宮内庁から示された。
工事概要はいずれも平屋で、最高高さ約9メートル、総延べ床面積は約2600平方メートルを見込む。施設のうち大嘗祭の祭場となる「悠紀殿(ゆきでん)」「主基殿(すきでん)」など約三十棟の殿舎は木造建築となる。悠紀殿と主基殿および廻立殿は、皮付きの丸太をそのままを使用する「黒木造り」と呼ばれる古代工法そのままの簡素な造りとなり、柱は唐松の黒木、悠紀殿と主基殿の2棟は屋根上に千木(ちぎ)と勝男木(かつおぎ)を備える。黒木造り建物の延べ床面積は合計で約1280平方メートル。
大嘗宮の造営に当たり、六十年に1度の解体改修を行った「出雲大社平成の大遷宮」を納めた熟練の工事長を責任者に据え、神社仏閣の経験者を集めた全社横断のプロジェクトチームを結成。さらに全国の名だたる宮大工の棟梁を訪ね、北陸、関東、東北地方で宮大工を確保。工事が最盛期を迎える8月下旬からは120人に上る宮大工が腕を競った。
殿舎を形どる木材の使用量は約550立方メートル(黒木造り用皮付き丸太は110立方メートル)主な木材は長野県産の唐松皮付丸太、静岡県産の杉皮付丸太、北海道産のヤチダモ皮付丸太で、その他にも奈良県、京都府などからも木材を調達し、宮大工の工場で加工を施し現場に搬入した。