EXPO TOWER (1970)
三十七年前の今日、1970年3月15日(日曜日)大阪万博が開幕した
(私的には万博とはEXPO'70、決して2年前の愛知万博では無い)
菊武清訓氏設計、今は無きエキスポタワー
シンボルゾーン南端、標高65mの丘の上に立つ高さ120mの展望塔
会場のランドマーク(位置標識)であり、無線中継基地ともなる
先細りの塔の常識を破り、上から下までずん胴 3本の鉄柱を垂直に立てたボール・
ジョイント工法で、広がりの限界に挑戦した大屋根とは対照的だ
(注:大屋根とは丹下健三設計 会場中央のテーマ館のこと)
昔懐かしい阪本牙城の傑作マンガ「タンク・タンクロー」そっくりのコブは展望室で
三つが一般用、一つがVIP用である 昇降りは二基のエレベーターが1回30人を50秒で
天辺まで運ぶ 窓が付いており刻々会場の展望が広がる もちろん会場随一の絶景だ
建築家、菊武清訓氏の野心設計で、新工法の塔だけに苦労は大きかった
上記、カラーカード裏の説明より
Konica III Hexanon 48mm F2.0 NEOPAN SS
開幕中は全体が銀色に塗装されていたが、閉幕後は赤白に塗り替えられた
4年前の2003年3月、老巧化が進み惜しまれつつ解体
戦前建築の保存修復が進む中、戦後モダニズム建築が絶滅の危機らしい
1972年希望ヶ丘 青年の塔、1975年沖縄海洋博 アクアポリスも既に無い
http://www.kcc.zaq.ne.jp/tetsuman/daikenchiku3.html
http://www.kcc.zaq.ne.jp/tetsuman/daikenchiku7.html
Casa BRUTUS 2月号 vol.84
「日本のモダニズムの危機!? 絶滅建築を救え」より
http://www.brutusonline.com/casa/issue/200703/
参考サイト
菊竹清訓建築設計事務所
http://www.kikutake.co.jp/top/top.html
阪本雅城
http://www.ne.jp/asahi/tank/tankrou/gajyou/ga-0.html
タンク・タンクロー
http://www.ne.jp/asahi/tank/tankrou/manga/ma-1.html
エキスポタワー写真館
http://homepage1.nifty.com/forever70s/expotower/
先進的なデザインは映画の中にも反映された。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/4/46/Silent_running.jpg