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岡本太郎 -39「縄文土器」 [TARO]


顔は宇宙だ

...

「顔は眼であり、他であり、全体なのだ」

「そのど真ん中に眼がある、それは宇宙と一体の交流の穴だ」 岡本太郎
                    

「太陽の塔」永久保存品
大阪府吹田市 千里万博公園 昭和45年(1970年)

「土偶」重要文化財
横浜市南区 稲荷山貝塚出土 縄文後期(前2000〜前1000年)

「土偶」
さいたま市岩槻区真福寺出土 縄文後期(前2000〜前1000年)

「ハート型土偶」重要文化財 

群馬県東吾妻町郷原出土 縄文後期(前2000〜前1000年)

1951年11月、東京国立博物館に陳列されていた縄文土器や土偶を偶然目にした
岡本太郎はそれらに強い衝撃を受け、その時の事を以下の様に書き残している
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縄文土器に触れ私の血の中に力が噴き起こるのを覚えた、濶然と新しい伝統への視野が開け
我国の土壌の中にも掘り下げるべき文化の層が深みに潜んでいることを知ったのである
民族に対してのみではない、人間性への根源的な感動であり、信頼感であった
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縄文土器が日本美術史の中で評価される様になったのは 1952年 岡本太郎著「縄文土器論」
以降であり、それまで評価の対象にも上がってはいなかった
太郎はこの土偶から「太陽の塔」のインスピレーションを受けたと言われる

 土偶の顔も色々 
八王子市、笛吹市、甲州市出土 縄文時代(前3000〜前2000年)
以上、東京国立博物館にて

参考サイト
土偶の世界
http://www.ne.jp/asahi/asamasa/shako/dogu.html
東京大学 縄文時代土偶・土製品画像データベース
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/dm2k-umdb/umdb/DG/

 岡本太郎作「縄文人」(1990)

ほぼ日刊イトイ新聞 なんだ、これは!
http://www.1101.com/taro/kotodama/2003-11-28.html
岡本太郎と縄文展
http://web.midc.jp/bunka/event/shousai.php?id=557
http://www.matsuzakaya.co.jp/museum/okamototaro/index.shtml#


コメント(4) 
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コメント 4

ナツパパ

不明にして、岡本作品のルーツが縄文土器とは知りませんでした。
こうやって拝見すると、確かに縄文土器の形が凄いですね。

でも、それを凄い、と初めて言い出す岡本氏の眼力は、流石ですね。
by ナツパパ (2008-02-08 08:29) 

sugimecha

初めて太陽の塔を見た時は子供心に不気味に思いました。
博覧会で中に入ったら確かゾウとかがぶら下がってて?(結構あいまいな記憶)
何だかホッと安心してた記憶があります。(小学校低学年の頃)
by sugimecha (2008-02-08 18:58) 

gop

> ナツパパさん
> こうやって拝見すると、確かに縄文土器の形が凄いですね。
人の想いがストレートに伝わって来る造形ですよね。

> でも、それを凄い、と初めて言い出す岡本氏の眼力は、流石ですね。
型式的だった日本画壇を破壊したと言う意味でも快挙でしたね。
太陽の塔こそ、5,000年後タイムカプセル以上に評価される物と思います。
by gop (2008-02-08 21:59) 

gop

> sugimechaさん
> 初めて太陽の塔を見た時は子供心に不気味に思いました。
私は高学年だったので、衝撃以外の何者でもなかったです。
結果、今もそれを引きずって来ている訳で...
ま、同年代の人に多いビョーキの様ですが(^^

> 博覧会で中に入ったら確かゾウとかがぶら下がってて?
> (結構あいまいな記憶)
> 何だかホッと安心してた記憶があります。(小学校低学年の頃)
良く憶えていらっしゃいますね、中にはこんなのがありました。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~kitada/doc/taiyo/life.htm
ゾウはマンモスだったのではないかな。
by gop (2008-02-08 22:14) 

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